本人確認システムの隙をついた犯行でした。
生活保護の受給者になりすまし無料で病院の診察を受け薬代など約170万円を免れていたとして、55歳の女が詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは江別市の無職、島田松美容疑者(55)です。
島田容疑者は2015年から2016年6月にかけて生活保護を受給している知人女性になりすまし、北大病院でリウマチ治療を無料で受け、薬代など約170万円分をだまし取った疑いが持たれています。
また知人の八角博幸容疑者ら夫婦2人も逮捕されました。
今回の事件は、金に困った島田容疑者がどうしたら病院に行けるか生活保護を受けている八角容疑者に相談。
生活保護受給者は医療費が免除されるため、八角容疑者は自分の妻になりすますことを提案し、市の担当者を通じて受診の手続きを行いました。
その後、島田容疑者は八角容疑者の妻を装い病院を受診、医療費はタダとなりました。
今回の犯行は島田容疑者が「本名」で別の病院を受診した際、北大病院での受診歴を話したことから発覚しましたが、こうした不正を未然に防ぐ方法はないのでしょうか。
市の担当者:「(今回の様な事案は)珍しいと思う。なかなか今のやり方では意図的にこういうことをした場合は防ぐのは難しい」
病院での本人確認は名前や生年月日を言うだけで、不正を完全に防ぐ手立てはないのが現状です。
島田容疑者らは容疑を認めていますが、警察は、6年前から30回ほど受診し意図的に高い薬を要求するなど総額およそ500万円分をだまし取っていたとみて余罪を調べています。
出典元:UHB 北海道文化放送